海外で働く日本語教師の口コミ

イギリスで働く日本語教師の体験談。仕事の探し方から給料までぶっちゃけます。

イギリスで日本語教師をしている女性からの口コミ・体験談です。

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職場について

私が教えているのは国立大学の公開講座で、対象は学内の学生から大学院生、学内で働く先生や事務スタッフ、そして学外の一般社会人や学生も対象としています。

授業は仕事や授業が終った後に開かれるので、こちらではイブニングクラスとよく呼ばれています。

現在この大学のイブニングクラスでは18の言語を教えており、その中で日本語は初級から超上級まで9つのコースがあります。

受講者数は100名ほどでプログラムの中では4番目に人気の言語となっています。

私が現在担当しているのは初級を除くすべてのレベルで、準初級、中級、上級と超上級を各ひとクラスずつです。

苦労したこと

この機関で教え始めて9年になりますが、いまはとても慣れて不安や悩みなどはほとんどありませんが、教え始めたときはとても苦労しました。

はじめに苦労があったのは、やはり言語と文化の面でした。

私はイギリスに来る前にも東京で6年間日本語教師の仕事をしていましたが、日本で大学入学をめざして来日した、高校を卒業したばかりの若い人たちが中心の学校でした。

学習者は中国や韓国、そして少しのヨーロッパ出身者のため、共通言語は日本語だけ。

なので、授業では日本語で日本語を教えていました。しかし、こちらでは英語が共通言語になりますので、言葉や文法の説明を英語でしなければなりませんし、学生の質問にも英語で答えなくてはなりませんでした。

幸い学生たちはとても寛容で私のつたない英語にも苛立つことなくつきあってくれましたが、私はいつも汗をかいていました。

また、授業以外にも大学の事務スタッフとのやりとりは英語になりますので、それも苦労しました。

急な用件で電話があるときはあわあわしてろくに話すことができず、恥ずかしい思いをしたことを覚えています。

しかし、これもまたとてもやさしい事務スタッフだったので、彼女との会話や何百何千というメールのやりとりから、英語のみならずイギリス社会のマナーや気質なども学ぶことができました。

満足していること

今私が教えていてとても楽しくて幸せに思うことは、学習者に遠い国の文化の風を届けていると思うときです。

フランス語やスペイン語を学ぶ人たちは、連休にちょっとそちらへでかけて、おいしいものを食べたりお買い物をしたりしながら勉強した言葉を練習してくることができます。

でも日本はそうは行きません。日本に行くには時間がかかるので長い休みが必要ですし、またたくさんの費用も必要です。

私が出会った多くの人は日本語を勉強しているのに一度も行ったことがない、または半年から一年先に日本へ行く計画を立てて今はお金をためながら日本語を勉強しているという具合で、イギリスから日本はとてもとても遠い国なのです。

そんな日本語学習者に日本人留学生を紹介して交流会をひらいたり、町の小さな日本食レストランへみんなで足を運んだりするのは、日本語を教えるだけでなく、日本を疑似体験する機会を提供することになり、日本語を勉強しているみなさんはとても喜んでくれます。

私はこれが海外で教える日本語教師の大事な役割ではないかと考えています。

イギリスの日本語教師求人の探し方

さて、イギリスで日本語教師の仕事を探すにはどうしたらいいでしょうか。いくつかの有益なサイトがありますのでご紹介しましょう。

まずは国際交流基金ロンドン文化センター(英:Japan Foundation London [http://www.jpf.org.uk/])です。

こちらに日本語教師求人の掲示板があります。私も現在の職はこちらで見つけました。

また、ジョブス・エーシー・ユーケー(英:Jobs.ac.uk [http://www.jobs.ac.uk/])というイギリスの教育機関専門の求人サイトがあります。

こちらは主に大学などの高等教育機関での求人情報があります。

それから、イギリスに特化していませんが、公益社団法人日本語教育学会(http://www.nkg.or.jp/)にも求人情報がのっていますが、こちらは日本国内が中心ですが、ときどき海外の情報も載っています。

イギリスで日本語教師の職を探す場合、ほとんどは就労できるビザを持っていることが条件になります。

私の周りを見ても、イギリス人と結婚している人やイギリスで大学を卒業して就労ビザをとった人などが多いですが、現在はビザの制限が厳しいのでこれもとても難しくなっています。

給料の相場

イギリスで日本語を教えている機関は、小学校、中学校、高校、大学、専門学校、民間語学学校、個人プライベートレッスンです。

小学校、中学校、高校、専門学校は日本語は必須科目ではありませんが、学校の意向で外国語のひとつとしてカリキュラムが組まれていたり、また放課後や昼休みにクラブのひとつとして行われているところもあるようです。

また、大学は言語学部で日本語専攻があったり、選択科目として受講できたり、放課後受講できる公開講座のような形でコースを設けています。

また、民間の語学学校では週1回のグループレッスンをひらいていたり、日本語教師を企業へ派遣して授業を行ったりすることがあります。

個人のプライベートレッスンはソーシャルネットワークサイトなどを通して学習者と日本語教師が出会い、それぞれの都合のいい時間や場所で授業を行います。

給料については機関によってまちまちですが、日本語のようなイギリス国内では学習者の少ない言語は常勤での仕事は少なく、ほとんどが時間給で教えています。

時給は地域や機関、対象者によって異なりますが、10ポンドから50ポンドと幅が広いです。

都市部であったり、高等教育機関ほど時給が高くなる傾向にあります。 日本語教師としてイギリスで生計を立てている人を私はおそらく数えることができると思います。

それほど日本語教師という職業でイギリスで身を立てるのは難しいことなのです。

理由は常勤での採用がとても少ないことと、ビザの問題があります。

こちらでは常勤もフルタイム(full time)とパートタイム(part time)とわかれます。

パートタイムは日本で言うアルバイトのようなものではなく、終身雇用を約束されるものもあり、ただ労働時間がフルタイムの50%などと制限がつけられ、それにともない給与もフルタイムに比べ減額される仕組みです。

イギリスで日本語教師としてフルタイム、パートタイムともこの職についている人は大学機関ですが、日本語を教えているところは少ないので、この職についている人も少数です。

なので、大多数は時間給で教えていると思います。 イギリスの大学で運よくフルタイムの職につけた場合、給与は機関によって違いますが年間で25,000ポンドほどまでになるでしょう。

しかし、二つ目の問題がビザです。

上記にあげた機関のうち、就労ビザのスポンサーになれるのは大学だけで、しかし就労ビザを発給するには収入が35,000ポンド以上必要とされているため、就労できるビザを持たない人が応募した場合は不利になるのは言うまでもないでしょう。

これは現在イギリスが抱える問題でもあり、またビザについては毎年条件がかわるので今後も注意していくといいでしょう。

日本語教師の給料で生活できるのか?

ではビザの問題がなかったとして、日本語教師としてイギリスで生活する場合はどうなるでしょうか。

時間給で教えている場合、ほとんどの語学教師(日本語以外も含みます)がしているのは掛け持ちです。

二つかそれ以上の学校でそれぞれ週1日から3日ずつかけもちしてあちこち飛び回るのです。

そして、空いている時間を利用してプライベートレッスンもします。

私も二つの大学を掛け持ちしたことがありますし、中国語を教えている友人は夜は大学を二箇所、昼間は高校でというふうに忙しい毎日です。

これで独身の人たちは生計を立てていることが多いです。

そして、このような経験をしながら常勤のポジションを待っているのです。

経費

最後に日本語教師にかかる経費についてです。

主な経費は交通費と教材費と通信費ではないでしょうか。

イギリスでは交通費というのはほとんどの場合支給されませんので、まずは交通費が大きな経費になるでしょう。

求人を見つけても、移動の時間と費用を鑑みて、割に合うのかどうかを考慮してから応募しなければなりません。

また、授業に使う教材を買わなければいけないことがたびたび出てきますが、日本語の教材はイギリス国内では種類が少なくまたなかなか手に入りにくいですし、あっても関税などでとても高く売られています。

このため、日本国内にいる家族や友人に頼んで教材を日本から送ってもらうのが賢いやり方になるでしょう。

また、国際交流基金ロンドン文化センターでは図書の閲覧ができるので、これも経費をかけないようにする良いやり方でしょう。

通信費はインターネット代がほとんどになりますが、これはイギリスの場合比較的安く契約ができるので大きな問題はないと思います。

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