私はスペインの語学学校で日本語教師をしています。私はもともとスペイン語を大学で専攻しており、その時同時に日本語教員の資格を取りました。
そもそもなぜ日本語を学ぼうと思ったのかというと、大学時代にスペインで短期留学をし、いろいろなスペイン人の先生に出会いました。
そこで、自分の母国語を外国人に教えるということはとても難しいことであり、同時にとても興味深いことだと知りました。
帰国後、日本語教員という仕事に興味を持った私は日本語教師になるための授業を専攻し、その後、大学のカリキュラムでハンガリーまで日本語を教えに行きました。
大学卒業後は、日本で就職するつもりはなく、自分のスペイン語能力を向上させたかったので、スペインに長期語学留学することにしました。
大学時代にお寿司屋さんでバイトしていた私は、その時の経験を活かせると思い、スペインの寿司屋でバイトを始めました。
ある日、とあるお客さんが私に「君は日本人かい?私の息子に日本語を教えてくれないか?」と話しかけられ、個人授業を始めることになりました。
当時の私は日本語教師としての経験はとても浅く、不安と緊張でいっぱいでした。
語学学校とスペイン語教師、日本語教師として登録しているんだけど、来年いい兆し。。日本からスペイン語圏に出国する駐在員、日本に入ってくる外国人駐在員が私の住んでいる市で増えるらしい。私の住んでいる市では海外に支店がある大きな企業さんが多いので。特に英語が話せる先生を探しているらしい
— yuka (@yuka24635508) December 20, 2022
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日本語教師になって苦労したこと
苦労したこともたくさんあります。
例えば、私たち日本人はRとLの区別をすることはとても難しく、生徒が「この単語の発音どっちが正しいのですか?」と聞いてきたのですが、わたしには全く同じに聞こえてしまい、はっきりとした答えを言うことができず悔しい思いをしたのを覚えています。
また、「日本語のその発音はスペイン語にはない」、「日本語の文法とスペイン語の文法の違い」など、生徒さんたちは私によく聞いてきました。
そこでふと自分が大学でスペイン語を学んでいた時、「その発音日本語にはない」「スペイン語の文法は日本語と違う」などわたしが疑問に思っていいたことを思い出し、スペイン語から見る日本語、日本語から見るスペイン語、「私が疑問に思っていたことは彼らにとっても疑問になる」ということに気づきました。
そのことが日本語を教える上でとても役に立っています。
また、私は大学時代日本語を英語で教えるように学んだのですが(たまに日本語でも教えていましたが)、スペイン人は私たちが思っているほど英語ができません。
よって、日本語をスペイン語で教えるようにスペイン語の勉強もしました。もちろん、日本語で教えることもできるのですが、「難しい」と長続きしない人が多かったのです。
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私の職場
今現在私は個人授業とグループ授業をしています。
個人授業は人伝えで生徒さんが私に連絡を取ってくることが多いです。
語学学校のほうは、偶然私の知り合いの旦那さんが語学学校で働いており、私に仕事を紹介してくれたのです。
マドリード、バルセロナのような大きな町ですと日本語教師としての仕事もたくさんあると思います。
ですが、その他の町ですとそこまで生徒さんもいないので、やはり英語を学びたいという生徒さんを語学学校は優先します。
履歴書を送ってもあまり見てもらえません。そこでコネがとても大事になります。スペインではコネや運も仕事を見つける上で重要です。
スペイン語を教えてて役立っているのは、日本語教師としての教授法。。。これ、勉強しておいてよかった~ってすごく思う。外国語を教えるって、どの言語であっても共通しているから。。。反対に1外国語を習得した人は、2つ目は習得しやすくなるっていうのも納得😌
— yuka (@yuka24635508) January 14, 2023
生徒さんの特徴
生徒さんですが、数年前ですと、「剣道・武道、日本の文化に興味がある」という理由で日本語を学ぶ方が多かったのですが、最近は日本のアニメブームで、「アニメ・ゲームから日本語に興味がでた」、「ロボットを将来日本で作りたい」というような10代の生徒さんが圧倒的です。
その生徒さん方のためにも私もアニメをチェックし、授業で彼らが飽きずに日本語を学べるように、アニメでよく使われる単語や表現などを取り込んでいます。
子供たちにはゲームをしたり、お菓子をあげたり楽しくワイワイと学び、大人の生徒さんには、宿題を多めにし、授業中にできるだけ話せるようにしています。
そうして生徒さんが少しずつでも話せるようになったときや、ひらがな・カタカナをきちんと読めるようになったとき、日本語をもっと学びたいと言ってくれたときは本当に嬉しいです。
「それはあなたたちが頑張ったからだよ」と思うと同時に、わたしももっともっと頑張らなければと気合が入ります。
大学4年のとき、日本語教師の教育実習生としてインターナショナルスクールに行った。教室に入ると、南米出身の男の子がスペイン語学科の私を試すように「caca(うんち)」と言ってきたので、すかさず「pipi(おしっこ)」と返したら、一目置かれる存在になった。下品な言葉も時には役立つ。
— 金光英実(韓日翻訳/ヨンシル/オカメインコかぶり♂の母) (@Hidemi_K) February 20, 2022
日本語教師の給料について
おそらくみなさんが気になっていること、「お給料」ですが、スペインですと(場所にもよると思いますが)、1時間10~15ユーロ(1300円から1800円)ぐらいになります。
スペインは物価が日本に比べて安いので日本と同じぐらい稼ぐ必要はありません。一か月6,7万円あれば問題なく暮らすことができるでしょう。
ですので、もしもほぼ毎日授業をしていれば全く問題なく日本語教師だけのお仕事で生活できると思います。
海外に飛び出て外国人の方と仕事をするのはやはり大変なことです。文化に慣れなくて悩んだこともあります(8年住んでいますが、未だに悩みます)。
ですが、自分を成長させることができましたし、自分がやりたかったことができて幸せです。みなさんも夢を諦めないで頑張ってください。
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